もしものための耐火塗料を使う

建物が著しく損害を受ける影響の最たるものが火災。

鉄骨などの鋼材は、500℃までの熱であればある程度耐えうることができますが、500℃を超えてしまうと急激に強度を落とすという特徴があります。

鋼材を用いた建物が倒壊してしまうと、被害は相当なものに。

火が出ないように注意することはもちろん大切ではありますが、万一火災が起こったときに「どう建物を守るか」ということも考えておかなければいけません。

そこで注目したいのが『耐火塗料』です。

耐火塗料を使って塗装をしておくことで、火災による影響を最小限に抑えることができるのです。

◎耐火塗料とは?

耐火塗料とは、塗料の中に耐火性能を含ませたもので、火災による温度に反応して発砲し、断熱層を形成して建物を守る特徴を持つ塗料です。

「耐火被覆材」とも言われ、ヨーロッパでは一般的に採用されています。

◎耐火塗料のメカニズム耐火塗料は、発泡剤、触媒、結合剤、炭化材、着色顔料から構成されており、火の温度が約200℃に達すると発砲が始まります。

炭酸ガスやアンモニアなどを発生させながら、最終的には塗膜の20~30倍まで膨れ上がり炭化層を形成。

この分厚い炭化層が非常に高い断熱性を持ち、建物を火災の被害から守ってくれるのです。

◎耐火塗料の優れている点①優れた耐火性→耐火塗装をしておくことで、一定(※)の耐火時間を確保することができます。

 <塗膜の厚みに対する耐火時間目安> ・10mm→1時間 ・20mm→2時間 ・30mm→3時間②高意匠→特殊な性能を持つ塗料となると、美観を期待することはできないと思われがちですが、 耐火塗料は色彩の自由度と薄い被覆厚も特徴であることから、 建物のデザイン性を損なうことなく塗装をすることが可能です。

③付着性の高さ→鉄骨の表面に直接塗装することができ、高い密着性を発揮するため、 何年経っても剥離することはありません。

④耐久性・耐候性抜群→従来の耐火被覆材であるロックウールよりも劣化することなく、性能を長期間維持します。

⑤ノンアスベスト→発がん性が懸念されるアスベストを含まないため安全性は非常に高く、 屋外屋内問わず使用することができます。

◎耐火塗料はどんな建物に効果的?

ビルや公共建物、ショールームやスポーツ施設、病院など、鉄骨でできた建物であれば幅広く使用することができ、優れた耐火性を発揮します。

人が多く集まる建物によく使われる鉄骨だからこそ、万一の際の対策は必須。

一度発火してしまうと被害の広がりを食い止めにくいものですが、あらかじめ耐火塗装をしておくことで火災による被害を軽減することができるのであれば、これ以上ない火災対策になるのではないでしょうか。

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